2012年6月16日土曜日

蘭情管とはいかないが....。

縁あって先日から友人の勧めもあり、近所の神社の宮の笛の練習に参加させて頂いているのですが、これがなかなか奥が深い。
実は以前別の地域のお宮の太鼓や笛をしていた事があって全く初めてでは無かったのですが、地域によって曲も違えば、勿論
楽器も違う。
以前使っていた篠笛はこの地域の笛とは調律が違うので借りながら練習していたのですが、せっかくだしこの地域に合う笛を作る事に。

篠笛は子供の頃から作っていたので、作るのは簡単ですが、今回は少し頑張って有名な蘭情さんに少しでも近づければと思い作って
みました。

篠笛は冬前に竹を山小屋の近所で切って来て油抜きしておいたのですが、とにかく穴あけ調律等をさくさくと終わらせて、天地巻にしてみました。
今回は削り込んでから藤を巻きます。
とりあえず管頭から。ここで手抜きすると後で後悔することになるので地道に。



管頭を巻いた所です。どうでしょう?奇麗に巻けてますかね。




続いて管頭の下も巻きます。



こちらは管尻側。
巻くと一気に篠笛らしくなります。



全体的にどうでしょう?天地巻完成!!





海南と言えば漆、そう篠笛に拭き漆を施しました。
なんせ歩いて行ける距離に漆工場あってすぐに生漆買えるんですから、恵まれています。
工場でチューブに50gを分けて入れてもらいました。
とにかく拭き漆の落ち着いた色目が出て奇麗です。





漆かける前に、藤巻には着色してます。管内はカシューで手っ取り早く塗っていますが、音が出易いです。





飴色、奇麗です。漆本来の色がしっかり出て、少し濃いかな〜と思いますが、これはこれで良しとします。
蘭情さんみたいには作れませんが、片手間に作った笛ならこれでOKでしょう。
楽器自作するのって面白いです。
今回の笛は、宮の笛なので六穴。七穴の唄モノみたくドレミ音階でありませんが、唄モノも少し作っている途中です。