2012年8月14日火曜日

『川の学校・古座川』

先日久々に古座川に行って来ました。
古座には友人で古座川アドベンチャー倶楽部を運営してる上田さんがいます
今回彼から古座川で開催される『川の学校・古座川』で子供達に篠笛の作り方を教えてやって欲しいと声がかかったので、それを口実に古座に向かう事に....。


『川の学校』って何?って思われる方もおられるかも知れませんが、川の学校はそもそもカヌーイストの野田知佑さんを校長にそこに集った仲間で12年前から開催して来た、『吉野川・川ガキ養成講座』の事で、今回それを和歌山の古座川で試みとしてやってみようと言う事で校長の野田さんを迎えスタッフと集まった子供達で開校となったのですが、当日はあいにくの雨...。
でも子供達には関係ありません、どうせ川で濡れるからです。

子供達は元気に川で遊び倒していました。

僕が駆けつけたのは仕事の関係で二日目の夕方だったのですが、この日もあまり天気は良くありませんでした。

夜には校長の野田さんの旅のスライドを見ながらのトークショーとなり、ハーモニカの演奏も聴く事が出来ました。
その後雨が強くなって来た事もあり、河原から離れ子供達は古民家に避難。

この時子供達と篠笛を一緒に作りました。
ある程度下準備をしていましたが、今回は子供達に僕がいつも使っている電動工具(卓上ボール盤)やら刃物やヤスリを使って笛を作ってもらいました。
通常子供達に刃物や電動工具をいきなり使わすのは危ないと思いがちですが、ここは川の学校、何でもやってみるって言うのが基本なのであえてそれで作ってもらいました。

本当なら当日自分達で竹を切ってもらって、刃物一本で笛を作ってって言うのが一番良いのですが、今回は時間も全く余裕がなかったので、事前に時間をかけ乾燥させてから油抜きした篠竹を人数分持って行きました。

少しの時間で作ったにしては完成度の高い笛を作った子供もいたりして、途中で飽きる者、出来上がってもなかなか音が出せない者、音も出て奇麗な笛が出来たと喜ぶ者などそれぞれ。

一番印象に残ったのは昼間川で遊んで、クタクタなはずなのに、夜かなり遅い時間まで眠い目を擦りながら、完成までやる!!って言って一番最後まで頑張った小学校低学年の子供がいた事です。
自分で納得するまでペーパーでバリ取りしたりしていました。
僕は教えるのに手一杯で、写真も撮っていませんでしたが、最後まで頑張っていた子供の顔が今年の夏の思い出になりました。

この日僕は河原でテントで寝ましたが、子供達も起きていられる間は必死で夜更かししてた事だと思います。
なんせ早く寝ろと言う親はいない訳ですから。


次の日、晴れました。
子供達はそれぞれやりたい事をします。
カヌーをする子供達。




夏とは言え一日中川に浸かっていると体温を奪われるので、冷えた体を暖める為にドラム缶風呂も用意します。




焚き火も子供達には新鮮かも知れません。
学校では焚き火なんてさせてくれませんから。ここでは火遊びしてはダメ!!なんて言う大人はいません。火遊びしていいんです。




結構長く入っている子供もいました、どれだけ入っていられるかガマン大会しても良し.......。
でもあんまり長く入ってると底が熱いので足を火傷します(笑)。
それもまたいい経験になります。
とにかくやってみたいと思ったらそれを順番にやってみるのが川の学校。



古座川ではキャンプ出来る場所は指定されています。最近は何処でもそうでしょうが、今回僕はこのポイントは初めてでしたが、なかなかいい場所でした。ただ以前ジムニーに乗っていた感覚で箱バン(二駆)で河原に入ったら案の定スタックしました(汗)
やっぱジムニーは走破性半端でなかったんだな〜と思い知る事に。
車押してくれたスタッフの皆さん有り難う御座いました。



エビを採ってるんでしょうか?銛を持って潜る者、釣りをする者、タマを持ってエビを採る者、仕掛けでうなぎを採る者、日陰で横になっても良し何をしてもいいんです。子供達は自分の判断でやりたい事をやります、スタッフはその手伝いをするだけ。




校長はと言うと.......。
半分川に浸かって本を読んでいます。
気持よさそう。



ライジャケを纏って川に向かう後ろ姿はたくましいです。




一日水の中で遊んでいるととにかくお腹が空きます。そんな時はキッチンスタッフがたらふく三度のご飯を食わしてくれます。
孟宗竹を炭火で焼いていますが、何を焼いているか分かりますか?




スタッフが切って来た竹を馴れた手つきで割ってバリ取り。




足も付けて準備が出来ました。




大量に用意された素麺。




流し素麺と言いたいのですが、水道がないので、竹の節はそのまんまで、水を入れ、それぞれの節に素麺を次々入れて行って樽素麺となりました。




素麺が入り出すと皆集まって来ました。




いい顔してますよね、腹ぺこの川ガキ達です。




年上の連中はやっぱり良く食べます。




ガツガツ食べています。




皆早く食べて、たらふくになったらすぐに遊びたいんです。
この日は最終日でしたから遊べる時間が一分でももったいないんでしょう。




先ほど焼いていたのは、ご飯これがま美味い!!
おこげもまたいい感じで、僕もたらふく食べました。





子供のお腹がふくれたらスタッフも腹ごしらえ。
食べ物は充分にあります。




今回形はどうあれ、川の学校に関わらせて頂きましたが、感じたのは子供達が活き活きしてた事。
子供達は時間を惜しんで遊んでいました。
こんなに夢中に遊ぶ子供達の顔を久々に見た気がします。
ゲームも無ければテレビもない、あれしちゃダメ、これしちゃあダメって言う親はいない。川でエビや魚を採ったり、テントの中で寝袋で寝たり、年齢の違う子供達が一緒になって夢中になって川で遊ぶ。

日焼けした顔を見てるとこれからどんな川ガキに育って行くかこの目で見てみたくなりました。
いい夏の思い出が出来ました。


帰って来てから野田さんのサインの入った川の学校の本を読んでみて今まで育って来た川ガキ達にも会ってみたくなりました。
どんな川ガキ達がおるんやろう。